ガンダム世界の年齢設定

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 ふとしたきっかけで実家で小説版ガンダムを見つけた。久しぶりにその内容を見たのだが、驚くべきことがあった。それは登場人物紹介を見ていて思ったのだが、なんとキシリアの年齢が24歳だと言うのである。シャアが20歳、アムロが15歳と言うのは知っていたが、キシリア24歳は知らなかった。というより忘れていたと言うほうが正しいだろう。小説版ガンダムは、テレビ版とはまるで内容の違うものである。例えば、アムロとセイラができていたり、アムロが死んだり、シャリア・ブルがシャアの仲間として働いていたり、ララァの後釜、クスコ・アルが出てきたり、シャア専用リックドムがあったり、そこまではまだよいが、アムロが死に、それがきっかけで、ホワイトベースのクルーとシャアが手を組み、ザビ家を倒したり、カイがニュータイプになったりするなど、およそ、テレビ版とは似ても似つかない。小説版ガンダムについては、またいつか、紹介したいと思うが、年齢設定については、さすがにテレビ版と同じはずだ。ちなみに他は、デギン62歳、ギレン35歳、ガルマ20歳、ブライト19歳、ミライ18歳、セイラ17歳、フラウ、ハヤトともに15歳だった。ちなみにララァは年齢不詳になっていた。ここで、思うことがある。どう考えても年齢設定がおかしいだろうと。

 小説版ガンダムを見つけた機に、小説版Zガンダムの設定を見てみた。小説版Zガンダムはストーリーは基本的にテレビ版と同じである。ただ、テレビ版より若干前のことも描かれている。シャアがリック・ディアスに初めて乗ったときの感想とか描かれていた気がする。ちょっとうろ覚えではあるが。これによると、カミーユ17歳。クワトロ27歳、エマ24歳、アムロ24歳。年齢設定がされているのはこの4人だけである。しかし、Z当時のエマと初代のキシリアが同い年とは到底思えない。ギレン35歳はまだましなほうといえよう。これもおかしな話であるとは思うが。

 だいたい、ギレンはジオンのカリスマ的存在である。それが若干35歳などと。連邦はそうではないはずだ。レビルを筆頭に見るからにお年寄りである。デギンと同世代と言っていいのではないか。しかし、この年齢も、他の連中の若さを見れば、まあこんなものだろうと妙に納得してしまうのである。大体ホワイトベースの艦長であるブライトが19歳などと信じられる話ではない。まだくそガキじゃないか。それであんな言動を?考えられない。ミライにせよ、18歳?嘘だろう。めちゃくちゃふけてみえるぞ。しかし、この二人もシャアにはかなわない。

 年齢設定でどう考えても最もおかしいのはシャアである。初代のシャアは20歳。それで、他人は貴様呼ばわり、自分のことは「認めたくないものだな。自分自身の若さゆえの過ちと言うものを。」を筆頭とした台詞があり、とても20歳にはみえない。

 しかし、さらに驚くべきことがあったのだ。キシリア24歳。ギレンと年が11も離れているのも驚きだが、とてもそんな若い女に見えない。その若さで、あの言葉遣いか。「どういうことなのだ。」とか、「戦果だけが問題なのでな。」とかいろいろと24歳とは思えない点が多々ある。それに確かキシリアは、シャアに対して、「私は4歳頃のキャスバル坊やと遊んであげたこともあるのだよ。お忘れか?」と言っていたはずである。となると、そのときのキシリアは8歳となる。遊んであげたは傲慢この上ない言い方である。まさか、私もそのときキシリアが8歳とは思いもよらない。少なくとも10代後半だと思ってた。つまり、初代当時のキシリアの年齢を30代前半とみていたわけである。確か、0083のシーマ・ガラハウがそれぐらいの年齢だったはずだ。35歳だったか。まあ、シーマの場合、顔から40代でもおかしくないと思えるが。さらに言うと、逆襲のシャアのときのシャアと0083当時のシーマがほぼ同い年というのも信じがたいが、ここでは置いておく。話を戻すと、キシリアのしゃべり方からして年齢とかみ合わないということである。

 アムロ、ハヤト、フラウが15歳と言うのは何となくわかる。アムロ、ハヤトは血気盛んだし、いかにも少年らしい。フラウも歳相応だ。セイラは17歳にしては大人びている。が、それほど、極端ではあるまい。しかし、24と言われればそれでも合うと思う。要するにエマと比べて年齢的に遜色はないと言うことだ。しかし、シャアやキシリア、それにブライト、ミライほど年齢のギャップは感じない。

 さて、初代はこれぐらいにして、次にZの話をしよう。カミーユは17歳。まあこれはいいだろう。あのプッツン振りからみてもうなずける設定だ。エマも歳相応といえよう。しかし、問題はクワトロとアムロである。特にクワトロが問題だ。クワトロ、もちろんシャアのことであるが、設定では27歳。しかし、細かい話だが、初代のシャアの年齢から換算すると、28歳であるはずだ。しかし、それは、クワトロとして27歳と言う設定でシャアが連邦軍にもぐりこんだだけかもしれないので、ここは置いておく。問題は、その年齢のギャップである。クワトロは、「俗人は、自分はついついこう言う人を知っていると言ってしまう嫌な癖があるのさ。」とか、「手に血のつかない人殺しでは痛みはわからんのだ。」とか、「肉親は、身内を過小評価する癖があると言うが、本当だな。」などなど、悟りきった台詞が多い。まだ27歳の若造が言うこととは思えない。これでは、お前は仙人か?などなど突っ込みを入れたくなる。しかもこればかりでなく、なんと、全世界に向けてあの有名なダカールの演説をしているのだ。はっきり言って、あれが27歳の言うことだろうか。考えることだろうか。と思うのである。あれならいっぱしの政治家である。27歳で政治家?おかしな話ではないか。政治家どころか、一国の大統領クラスの人間が言うことである。それをたかが27歳の若造がさももっともらしく話すのである(なお、私自身はこれだけ疑問視してはいるものの、こういうシャアが好きだ)。挙句の果てに、最終回で、「新しい時代を作るのは老人ではない。」とまで言う。彼はまだ27歳(実際は28歳)。十分若者ではないか。まさか自分を老人扱いしているわけでもなかろうに。カミーユに対する逃げの台詞としか思えない。このときのシャアほど年齢ギャップがあるキャラクターもいないだろう。レコア・ロンドの「世界が自分中心に回ると思うな。シャア!」の台詞が実にしっくり来る。時代は下るが、アムロの「そうやって、貴様は永遠に人を見下すことしかしないんだ!」という逆襲のシャアにおける台詞も実に的を得ている。とにかく、年齢と実際の言動のギャップが最も大きな人物と言える。しかし、今に始まったことではないので、ここらでやめておく。

 一方、アムロは24歳。しかし、初代では15歳とすれば、23歳でなければならない。しかし、微妙なのだが、初代のサイド6で、アムロがシャアと初めて出会ったとき、アムロは自分の年齢を16と言っている。それを考えると計算は合う。これは単に誕生日がいつかと言う問題だけなのかもしれない。しかし、一年戦争で、アムロたちが活躍した時代は少なくとも9月以降。グリプス戦役が始まったのが、3月。やや、おかしいところがある。しかし、これは重箱の隅をつつくようなものなので、これ以上はやめにしよう。

 そして、ZZに移ってみよう。その前に、大事な人物を忘れてはならない。ハマーン・カーンである。Zの時、シャアは「ハマーン・カーンはハタチになったのか?」とキグナンに聞いている。ということは、ハマーンはZ当時20歳と言うことになる。その歳で、あの傲慢さである。何かと言うと、他人を俗物扱い、そして、何かされれば、無礼者扱いである。20歳の女が言うことじゃないだろう。さらに0083の時は、16歳と言うことになる。そして、それ以前に、シャアとラブ・ロマンスに陥り、マハラジャの死によって、なんとミネバの摂政になってしまうのだ。いくらマハラジャの娘だからと言って、ハマーンが摂政になったときに他に人がいなかったのだろうか。こんな小娘に実権を握らせて良いのか。それに従う大の大人たちも情けない。確かに器量的には年齢を思わせない凄みがあるのは事実だが。ハマーンも年齢ギャップの激しい人物である。ZZ当時は21歳。それで、ジュドーとの最後の対決の後の、最後の台詞で、「強い子に会えて・・・。」と言っている。対するジュドーは14歳。これもおかしいのだが、まあ置いといて、ハマーンだって、たかだか21歳なのだ(だからと言ってこのシーンが嫌いなのではない。私にとってはZZでは最も感動的なシーンである。)。その言動からして、30超えててもおかしくない。しかし、女性の場合は、年下の男の子を「あの子」と言ったりするのはよくあることかもしれない。男の場合、年下でも「あの子」とはそうは言わないからそう感じるだけということである。

 そして、ZZの登場人物ではジュドーが14歳。プルが10歳。もうこの辺になるとおかしいと思うよりも馬鹿馬鹿しくなってくる。マシュマーだって18歳なのだ。これでは子供たちの戦争ごっこじゃないか。くだらなくて論ずる対象にもならない。私がZZを好きになれない理由の一つもここにある。ハマーンと言う強力なキャラでさえ、21歳。ブライトは28歳。セイラは26歳。ハヤトは24歳というところだ。こいつらがメインで動いてもまだ若いというのに。だが、許せる限界はこの辺である。初代も若かったが、敵になかなか味のある中年キャラ(ランバ・ラルやシャリア・ブルなど)が出てきたので、まだいいのだが、ZZはそれすらいない。ラカン・ダカランがまあましなキャラかと言える程度のものだ。Zよりさらにひどくなっている。グレミーのくそガキはいくつなのだろう。年齢設定がわからないが、マシュマーより若いのではなかろうか。とすると、16,7か。確かルー・ルカが17歳だったような気もする。ほとんどのメインキャラが10代というのでは、あまりにもひどい。これで歴史に残るのだからなおひどい。

 最後に逆襲のシャアについて述べる。シャアは34歳。アムロは30歳と言うところであろう。アムロはいい。問題はシャアである。シャアの年齢設定にはそれほどけちをつけるつもりはない。今更でもあるし。それに34歳で総帥とは若いと思うかもしれないが、ギレンだって、35歳で総帥だ。ハマーンなど16歳で実権を握ったことを考えれば驚くには当たらない。問題は、ロリコン趣味である。これにはがっかりさせられる。偉そうな理想を述べてかっこいいのに、ララァを忘れられないでいるのはともかく、クェスに気を取られ、ララァの面影を見出すなど、他人からロリコンと取られても仕方あるまい。映画では、はっきりロリコンと出てこなかったが、小説ではちゃんと出てくるのだ。レズンが、アクシズ落としの段取りを何から何までうまくやっていくシャアをみて、大した男だと思いながらも、「あれで、ロリコン趣味がなければな!」と言っている。ロリコン趣味がなければレズンもシャアに惚れたと言うことだろうか。ナナイなどは、そんなシャアに嫉妬すらしている。要はクェスに嫉妬しているのだ。いい大人が情けない。が、自分の男が別の女にと思うと、年齢も関係ないか。問題なのは、シャアのほうである。が、しかし、実際は、シャアはララァに母親を求め、クェスはシャアに父親を求めた。設定自体無理があるとは思うが。どちらにせよ、ロリコンであることは否めない。

 最後の最後に余談を少し。逆襲のシャアの小説だが、これはお勧めで、これを読めばわけのわからないストーリーも良くわかる。但し小説は二種類あって、一つはサザビーをナイチンゲールといっていたり、ヤクトドーガがサイコドーガだったり、もう一つは、ナナイやギュネイの名前が違う名前になっていたりする。さらにベルトーチカが出てきて、アムロの子供を身篭っているという内容で、二つあわせるとちょうどいい内容になる。なんと言っても情景描写が細かい。例えば、シャアのロリコン趣味を挙げたが、クェスが、シャアに「私、ララァの身代わりなんですか?」というと、周りにいた士官たちがいっせいに振り向く。シャアのロリコン趣味を知っていて、なおかつ、ララァにとりつかれてることも知ってるからだとかかなり詳細だ。なんでそうなったのかという状況が非常に良くわかる。ラストシーンはシャアとアムロがアクシズと共に消えていくが、最後にシャアは映画なら「ララァ・スンは私の母になってくれるかもしれなかった女性だ。そのララァを殺したお前に言えたことか!?」といっているのに対して、小説では、セイラが写ったロケットペンダントを見ながら「アルテイシア・・・。お前にとってはこれで良かったのだな。」とつぶやいているだけだ。ぜひ一度読んでみるといいでしょう。

 さて、ガンダム世界の年齢についてあれこれ述べてみました。ガンダム世界のキャラクターは全員、本来の年齢より10歳は歳をとっているとしか思えない言動を取ると私は感じています。これをお読みになった皆さんはどうでしょうか?